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いまだかつてヒトリグラシをしたことがない。学生のときにちょっとだけヒトリグラシに憧れていたけど、先立つものもないし、家から通えない距離でもなかったから、ダラダラしているうちにいつの間にか四半世紀も生きちゃった。きっともう四半世紀もダラダラしているうちに過ぎちゃうのかもしれないね。 卒業してからブラブラしていて、なんとなく出稼ぎを始めてみて、そんなだからやっぱり“就職活動”なんかは全然していないんだけど、バイト募集していたところで働き始めたら、そのうちしっかり「勤め人」ってやつになった。そんな風にしてなんとなく喰って寝てクソをたれる生活をしていたら、忘れていたそういう気持ちがまた復活してきた。ホントにそんだけ。 そうなってくると俺の中のヤツは、「オマエ、学生の頃より“先立つもの”あるでしょ」なんて言い出す。ヤツってのは俺で、俺ってのはヤツなので、そんなまどろこしい書き方は必要ないんだけど、なんかそういうことも書いてみたくなる。必要ナッシングなのに困ったもんだ。 “ナッシング”ついでにいっておくと、マチコ先生は“まいっちんぐ”だったけど、昔、イタズラ描きよく描いていたのは「まいっちんぐマチ夫先生」だった。どんなキャラクターだか忘れたし、覚えておく必要もなさそうなので、今後も忘れたままでいようと思う。 “思う”で思い出したけど、思春期キッズ、略してシシュンキーズだった頃、ニキビができた部分によって、「思い、思われ、フリ、フラれ」なんてラブーな話に強引に引き寄せる遊び歌みたいなものがあった。ホントに全然関係ないんだけどこの遊び歌が、「思い、思われ、オモニ、ハルモニ」だったら流行らなかったはず。……ね、全然関係ないでしょ。
勤め人風を吹かせてはいるものの、世間の人よりもたくさんサラリーをもらっているわけじゃない。むしろ相場よりも少ないって話だ。周りの人ががどれぐらいもらっているのかよく知らないし、あまり他人の懐具合を気にしても楽しそうじゃないので、その辺りのことはほったらかしにして置く。 そんで話はやっぱり関係ないんだけど、「石油王」は石油で財を成した(成している)有力者のことだけど、元々金持ちの王様が石油でもうひと山当てた場合は何王になるのか? ひょっとして“石油も王”か? ゴロが悪いぞ…………そういうことを考え始めると眠くなるのでやめる。 でも、やめようやめようと思っても、そういうことってシツコク頭にへばりつくからやんなっちゃう。「ア〜ア、やんなっちゃった。ア〜アアンア驚いた」その昔これをマイク真木だと思ってた。良かったよ、人に言わないで。 いや〜、話の腰をバッキバキに折ることに関しては、町内屈指の実力を持つ俺だ。もうすっかり本題を忘れて進行しているんだけど、“町内屈指”とするあたりを、謙虚と受け止めるか、嫌みたらしいケツメド野郎とするかはこの際、アンタにおまかせする。……、今の最後の言葉、なんか「アッコにおまかせ」にゴロが似ている。“芸能界のゴッド姉ちゃん”って何さ? 神を姉ちゃんよばわりするのもどうしたもんだろ? ま、いいけど。 話を元に戻して、さっきまでの話を簡単に言えば、学生時代に金が無いから断念した一人暮らしを、働き始めた今なら実現できるってこと。たったこれだけのことを伸ばしに伸ばしてグダグダにしてしまうのは、何故? 知らねぇよそんなこと。まぁつまり、Mr.キャンパスライフに猫まっしぐらだった頃(大学在学中より)より、確実に金のめぐりがイーデス・ハンソンなわけで(確実に金があるので)、ヒトリグラシできるジャン。ってただそれだけ。 できるならやれ、やりたいならやれ、だから俺やる。ヒトリグラシやる。インディアン嘘つかない。俺、インディアンじゃないから嘘ついてもいいんだけど。 と、いうわけで、ヒトリグラシしてみるつもり。だけど、前の方で書いた「金がねえからヒトリグラシしなかった」ってところは、とっても軟弱で貧弱で脆弱で終わりなき日常って感じだ。大体が学生のうちから金を持っているヤツなんて、靴下無しで革靴みたいなものが履けてしまうイシダジュンイチ風の慶応大生か、戦争成金を祖父に持つ音大生とか、土地成金の親を持つ美大生ぐらいなもんだ。そんな奴らを除いたら、意外と質素な生活してんだろ普通。違うか? 大学生なんてみんなそんなもんじゃないの? ちなみに俺、大卒。昔なら立派にホワイトカラーだぜ、大卒じゃないヤツらは俺をうらやましがれ。うらやましがってねたみまくって、ブルーカラー同士で一杯飲み屋でくだまいてくれ。 すげぇ!! 忘れてたけど俺、昔だったらホワイトカラーだ。昔だったら良かったのに、なんで今、昔じゃないんだろ? たぶんそれは今だからだね。ノストラダムスの不安も無くなった2000年オーバー3年だっていうのに、未だに今しかいられないこの悔しさ。未来がうらやましい。未来をうらやましがってねたみまくって、昔だったらホワイトカラーだった同士で一杯飲み屋でくだまいてやる。
ま、これまでヒトリグラシに成功していた人たちが、不況のせいでソノヒグラシになってしまうなんて話が、最近じゃちっとも珍しくなくなったことは事実だろう。それでも、そういう話がテレビで特集されているぐらいだから、まだまだ珍しくもあるんだけど、バブルってものもあったし、落差が大きいほど不安も大きくなるし、現実に不況っぽい方向に向かっているのかもしれないしね。よくわからないけど。 ソノヒグラシにオッサンたちがなってしまうと、悲惨なこともあるみたいだ。少なくともテレビや雑誌ではそう言っている。俺は悲惨なことはイヤだ。“悲惨なこと”が一体どんなことなのかよく知らないけど、きっと悲しくて惨めなはず。だから悲惨って書くんだろう。 当たり前かもしれないけど、自分が悲しくて惨めなのはイヤ。家族や恋人や友達が悲しくて惨めでもイヤ。でも、悲しくて惨めな人が“下に”いてくれないと、もしかして自分が悲しくて惨めなのかもしれないので、それはそれでそういう役割を担っていると言えなくもないのかな。そんな風にして、「自分は悲しくて惨めじゃない」って確認して安心したいもっと悲惨な人たちもたくさんいるだろうし。 なんだか“言えなくもない”って話ではあっても、俺は今とてもヒドイことを書いたね。「サイアク」よりも最悪なことを書いた、そんな気がする。でも、自分の今の状態が悲しくて惨めじゃないことの証明として、そういう方法があることはみなさんご存知なはず。
「悲惨」は、悲しくて惨めな様子を表す言葉で、それを表すってことは、対応する他の“通常”の状況が必要で、状況を把握しないと様子なんてことはわからない。把握するってことは、物事をあからさまにしてしまうから残酷だ。でももし、その把握の仕方が間違っていたら? そういう把握の仕方が正しいかどうかはあんまり問題にされない。 そもそもそこが間違っていたら、悲惨って言われた人はたまったもんじゃないな。だって勝手にそう決められて勝手にそういう“立場”にされて…………でも、普通に生きてりゃそういうことは当たり前に行われていて、そいつをバカとするか天才とするか、悲惨とするか幸せとするか、「あの人は苦労してるから人の優しさがわかる」とか、子供は無邪気とか。ほかにも、金持ちは卑しいとか、貧乏人は潔癖とか、障害者は純粋とか、そりゃもう勝手に決め付けられることばっかり。 だから、きっとある程度頭の良い人たちはそういうことに嫌気が差して、「正しいことなんてない」とか「すべてのことは平板化してしまう」とかって言い出すんだ。なにしろそうなったら中々何かを判断することなんてできなくなってしまうから、ある程度頭のいい人たちは口をふさぎはじめて、おとなしくなってしまう。そんなだから、彼らはやがて気持ちさえもふさぎこんで自信を無くすんだ。 だけど、そんなこととはお構いなしにバカな人は、物事を断定して勝手に解決しようとする。だから声ばかり大きい。そりゃ、正しいかどうかは別にして判断は早いし、ハキハキするはずさ。だってバカなんだもん。 でも、それに対してある程度頭のいい人たちは、なぜか卑屈な方向にとシフトしていくんだ。どうやら、そんな声ばかり大きなバカを、ちょっとうらやましく感じる部分があるみたい。だって自分の方がいろいろ考えているはずなのに、バカであるはずのアイツの方が悩みも無く幸せに見えたりするんだから。自分でいろいろ考えようとして“勝手に”ふさぎこんでいるある程度頭の良い人たちは、バカだと決めた相手を“卑屈になりながら”バカにしつつもちょっとうらやましがっていて、二人の冷戦は平行線のままあんまり良くない方向に進んでいく。 おい、自分が頭がいいと思っている人たちよ。頭がいいんだったら、少なくともバカだと決めた奴らよりちゃんと上に立てよ。そういう優越感と責任をいっしょに持たなきゃダメじゃん。頭いいんだったらさ、次に進めよ。今のままじゃ、頭はいいけど、バカのイジメの対象にしかならないひ弱な奴にしか見えないよ。バカにバカにされていていいの?
話は巡る。できるならやれ、やりたいならやれ、だから俺やる。ヒトリグラシ俺やる。インディアン嘘つかない。俺、インディアンじゃないから嘘ついてもいいんだけど、別に嘘つく必要もなさそうなので今はつかない。 俺はヒトリグラシをしてみようと思う。こうぐるぐると回って、しちメンドくさい文章は一体なんだ? んなこたぁ知らない。んなこたぁ知らないが、これがヒトリグラシを始める前に考えなければならないこと。いや、もちろん嘘だ。んなこたぁ無い。 すごいぞ、ただ、「俺、ヒトリグラシやってみる」ってことだけで、こんだけ長いこと書いている。まだまだ本題になーんにも入ってない。すごくない? 何コレ? というわけで、どういうわけだかこれは、軟弱なヒトリグラシのためのいわゆる“プロローグ”だったらしい。次回は、ヒトリグラシをするためにまずやっておかなければならない体力作りと男の手料理について、だ。いや、もちろん嘘。んじゃ、また。 ■「スミカちゃんとボク」第2回:はみだせ青春!! 「ヒトリグラセ!!」俺の章
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