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時事戯言 第003回

テロ後のアメリカ


 友人からメールが来て、ひっさしぶりにCNNのページを見た。テロリストの攻撃により、ニューヨークの中心部が壊滅的な打撃を受けた。その結果、大統領の支持率がとんでもないことになっていたり、議会が報復に向けて一丸になっていることは知っておったが、こんなことになっているとは知らんかった。

 記事によると、ナショナリズムの高まりにより、イスラム系の住民への差別を非難しようものなら、無視されるどころかバッシングを受ける。また、現政権を否定するような言動は袋叩きのめにあう事例も各地で起こっているようだ。自由の国が受けた侵害に対して自由にモノが言えなくなってしまうという「なんだかねぇ・・・」といった顛末。

 アメリカの報復に日本が参加しようとしている。細かいことをいうほどの知識は持っちゃいない。ただ、中東が大きな戦火にまみれた場合、日本はどうする気なのだろう。アメリカは資源が豊富で国内でいろんなことをなんとかできるんだろうが、日本に資源はないぞ。食料自給率だって40%ぐらいだと聞く。つまり、日本は自分の国だけじゃ立つことはできねぇってこと。あんまりアメリカに肩入れするのはどうだろう。そしておそらく日本のそうした行動もどっかにシナリオが用意されていようなた気がしてならない。頭がいい奴らはきっとそんなことも考えているのだろう。怖い怖い。

 ここで立場を明確にしておこうと思う。僕は自衛隊は外に出るべきではない、と思う。僕の住む町には日本用の基地があり、当然たくさんの自衛官の息子が友人にいた。例えば自衛隊の船が後方支援という輸送行為や情報収集をしたとしよう。当然そこには危険が伴うわけで、攻撃を受ける可能性がないとは言えないはずだ。そして万が一自衛隊が攻撃を受けた場合、それに応戦し、撃墜したりなんかしてしまうと日本では大問題になるだろう。そんなときつらいのは現場に行った自衛官である。いちいち検討しながらでないと仕事ができないのは動きにくいったらない。

 おそらく、前述のようなことから憲法を変えようという動きになるのだろうが、僕は上のようなことから自衛隊は外に出るべきではないと思う。

 時代の変化によって、法律は変更できてしかるべきだとは思うが、憲法は国の基本的な規範である。しかもその規範には、解決の手段として力を用いないと書かれている。もちろんこの憲法は戦後にGHQが・・・とかマッカーサーが・・・とかいろいろ思惑をはらんで生まれたものであることは、なんとなく知っている。しかし、だからといってこの憲法は悪い、もしくは変更しなければならない。と、考える必要もないと思う。

 よその国にこんな変わった憲法はないようだ。だったらそれを売りにすればいい。アメリカに依存した形で日本の国防が機能しているのは事実だが、国が国民を守るすべを他の国に任せている国なんてそうそうあるはずがない。

「日本は国防の一端をアメリカにアウトソーシングしています」

とか言ってみりゃいい。そんなこと言う面白い国は他にはないぞ。そういうことだって十分に誇りの持てることじゃないか。

 もともと自国に資源の無い国なんだから、アウトソーシングしていかなきゃ国が成り立たない。だからこそ微妙な関係で保たれている国家同士の関係をつないでいかんと日本はつぶれる。つまり、日本以外の国がそれなりうまいこといってないと、日本は必ずそのあおりを受けるってことだ。

 湾岸戦争のときの失敗云々という話がある。金だけ出して顔が見えないとか言われた一件である。今回そんなこともあって「轍(テツ)は踏まない」とか言っているが、それは大きな間違いだ。金を出したことを効果的にアピールできなかったことが問題なんじゃないの。金を出すということだって重要な国際貢献だろう。アピールしきれなかったことをすりかえるのはよくないと思うが。

 日本はとっても弱い国だ。まずそれを認めるべきだ。防衛という問題だけでも、例えば日本にたくさんある原発に爆弾でもしかられてたら、大変なことになるぞ。日本の原発なんて民間なんだから、警備は薄いもいいところだ。組織的に来られたら終わりだよ、どうするよ。

 私は自衛官という仕事はもっと尊敬されていい職業だと思う。いざとなったら命を落とす覚悟をしなければならないってのに、尊敬されなきゃやってられないんじゃないか、とも思う。自衛官がこんな中途半端な姿勢でしかいられないのは、やっぱりはっきりしなきゃならないことをほったらかしにしておくから、いつまでたっても自衛官の立場が微妙なのだ。

 上のようなことを言っておきながら、僕は自衛隊なんてものはいらない、なんて言ってしまったりする乱暴者である。憲法で力を持たん方がいいってことになっているのだったら、他で考えるべきことがあるはずだ。他の国に放っておかせない能力、攻撃を受けるような状況にならないためのバランス感覚。僕の浅薄な知識では、他国に必要とされる能力なんて、超凄腕の大規模レンジャー部隊とか、災害用医者軍団とか、災害地用プロ大工・土建屋集団とかそんなことぐらいしか思いつかないけど、そういうプロフェッショナルな災害援助隊とかって、カッコイイと思う。カッコイイってすごい重要なことじゃないのか。

 ODAっていう日本がやっている無駄な仕事がある。開発されていない土地に開発援助を行ったりするアレである。あんなことをするぐらいなら災害援助部隊の一環として、開発地域に見合ったかたちで技術力や開発のためのノウハウを提供するのはどうだろう。

 どうしてこんなことを言うのかというと、政府のやっているODAはその地域に住む奴らをなおざりにして超便利な機械を導入する。そして、そういう超便利機械にはたいてい燃料が必要でその燃料を引っ張ってくるためにすっごい金がかかるので、結局ただの鉄くずにしかならなかったりする。という話をゴルゴ13で読んだから。

 結局、僕の話はいっつも半端で終わる。結論なんか出せるほど確かなことなんて僕の周りにはない。いつもあるのは現実にある事象ばっかりなのだ。わかんねぇことばかりだ。人間年をとっていけばいくほど、わかった風な口をきく。僕も年かさが増せばそうなっていくのだろうか。それともわかった風な口をきいて若者に疎まれるのが年配者の役目なのだろうか。わかんねぇことばっかり増えていく気がする。誰かに教えて欲しいとは思わないが、溜め込んでいくとそのうちパンクしないんだろうか。

 そのうちキリスト教国とイスラム教国との大きな争いになってしまわないか不安である。今の時代に宗教戦争なんてバカげてる。誰だって死ぬのなんか嫌だ。また繰り返しなのか。なんだよチクショー、くそったれ。



◎ CNNのページ
CNNのページはリニューアルで無くなってしまわれた。(アタック25の児玉清の言い方で)
http://www.cnn.co.jp/

◎ テロリスト
政治目的のために、暴力あるいはその脅威に訴える人たち。

◎ ナショナリズム
民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを強調する思想または運動。アメリカの場合、民族と言えない気がする。同属意識ってかんじ?

◎ イスラム系の住民
世界的な宗教の一つ。イスラム教を信仰する住民。ちなみに世界の約20%がイスラム教徒。そのぐらい多い。

◎ 食料自給率
国内で出回っている食い物のうち、どれだけが国内で生産できているかの比率。40%ということは、もし鎖国した場合、単純に考えると6割の人間が食料を食えない。きっついなぁ。

◎ GHQ
General Headquartersの略。総司令部。特に、日本を占領した連合国軍総司令部を指す。対日講和条約後、廃止される。

◎ 京樽
お持ち帰りや宅配などをやっている寿司チェーン。数年前に会社更生法を申請した。資本のてこ入れをセゾングループの吉野家がして、息を吹き返すかどうか見ものである。
http://www.sss.co.jp/~kyotaru/

◎ マッカーサー
ダグラス・マッカーサー。アメリカ軍人。太平洋戦争時のアジア方面の偉い軍人だった人。日本降伏後は、連合国軍最高司令官として日本占領にあたる。とうもろこしのパイプを吸っている写真は有名。

◎ アウトソーシング
ビジネスとかの話でよく出てくる言葉。業務を外部に委託すること。例えば倉庫を自社で持たないとか、テレビ東京が好きそうな言葉

◎ 轍(テツ)は踏まない
二度と繰り返さないってこと。

◎ 原発
原子力発電所。原発が安全だなんて嘘っぱち。でも化石エネルギー(石油・天然ガス・石炭など)はあと数十年で底を尽きるといわれている。原子力発電で必要なウランもこのままだとあと30年ほどで無くなる。おそらくそういうことで戦争も起きるだろう。ちなみに石油が切れたら日本は、乗り物が動かないために、外から食い物が届かなります。どうしたらいいと思いますか?

◎ ODA
Official Development Assistanceの略。政府開発援助機構のこと。政府資金(つまり税金)で行われる発展途上国に対する無償援助(贈与)・技術協力・借款(国際間の金の貸し借り)および国際開発期間への出資をいう

◎ ゴルゴ13
さいとうたかおプロが送る世界的な殺し屋が主人公の漫画。家のトイレに完備されている。映画化もされており高倉健版のゴルゴと千葉真一版のゴルゴが有名。俳優が違うだけでこうも内容に影響があるのかと、思い知らされる。しかし、どちらも女優が不っ細工なのが共通している。

◎ 株式
会社が発行している株券というやつを売ったり買ったりして流通させる。簡単にいや、株ってのは会社の借金のようなもの。会社が発行している株には数に限りがあるので、人気がある株は当然高くなる。本来、出資に対する配当で成り立っていくものだと思う。つまり株を持っている人(出資者)が、その会社の儲かった分(利益)を分け合うってこと成り立つ。しかし、現実は株式市場で売買を繰り返して設けを得ることになってしまっている。会社としては銀行から借金(融資)を受けるより、株を発行して出資者を募るほうが健全な気がする。だって銀行から融資を受ければ担保取られるから。株なら経営者が変われば済むし。勘違いされやすいのは会社は経営者のものではなく、出資者のものだということ。肝心なのはだとその株のほとんどを社長や経営陣が持っているから、文句言えない場合が多い。だから労働者は団結したんだろう。でも、経営と出資は本当は離して、社長の力と重荷を解いてやるべきだと思う。つまり働いている奴らが株をシェアしていくのがいいのじゃないかということ。たぶんいろいろ間違ってんだろうね俺。

◎ キリスト教国とイスラム教国
アメリカはキリスト教国。タリバンはイスラム教国。中東は基本的にイスラム教国。アフガニスタンの今回の件には、東西冷戦が尾を引いていて、東のソ連がアフガニスタンに侵攻しようとし、西のアメリカはそれを気に食わない。しかし、アメリカはその前にやったベトナム戦争で負けて多数の死傷者を出したため、兵隊を外に出せないでいた。なので、アフガニスタンで若い奴らを兵隊に育ててソ連と戦わせた。社会主義国のソ連がアフガニスタンに侵攻しようとするので中東のイスラム教徒が怒って、たくさんの国(パキスタンとかサウジとかヨルダンとか)から志願者が出たらしい。で、ソ連を破った。志願した兵隊たちは自分の国に帰ったが、イスラム教じゃないものまで受け入れる国の体勢が気に入らない奴らが活動を開始する。そうした中で、中東にあるイスラエルというユダヤ人の国を応援するアメリカを敵視していく。そんな感じでいろいろまざっていって、イスラム原理主義というのになっていくようだ。違ってたらゴメン。

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