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映画戯言 第013回
エントラップメント

監督:ジョン・アミエル/製作総指揮:ロナルド・バス、イアン・スミス、アーノン・ミルチャン/製作:マイケル・ハーツバーグ、ショーン・コネリー、ロンダ・トーレフソン/脚本:ロナルド・バス、ウィリアム・ブロイルスJr./原案:ロナルド・バス、マイケル・ハーツバーグ/撮影:フィル・メヒュー/
出演:ショーン・コネリー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ビング・レイムズ、ウィル・パットン、モーリー・チェイキン、ケビン・マクナリー、テリー・オニール、他
製作年:1999年/製作国:アメリカ/




 キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、“ハリウッドで最もセクシーな女優”なんだとか。……そうか?

 保険会社の調査員ジン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、大泥棒のマック(ショーン・コネリー)を罠にはめるため、自ら泥棒となり大きなシゴトをマックにもちかける。だが、マックは天下の大泥棒だ。突然現れた新米の泥棒を、ちょっとやそっとでは信用しやしない。ジンを信頼しているふりをして、本当はそっくりいただいてしまう魂胆かもしれないのだ。

 一方のジンだってかなり“食えない奴”だ。保険会社の調査員としてマックに近づいたのも怪しいもので、お宝をネコババしてしまうつもりかもしれない。2人の距離は、盗みの訓練を通して近づいていくようにも見えるが、いつもどこかしら怪しい予感が漂っている。誰が罠を張っていて誰が罠にかかっているのか、アクションシーンもさることながら、サスペンス部分もなかなか楽しめる作品だ。

 年をとった男と、元気な若い女のお話はすごいたくさんある。そういう話には、大抵、頭はいいけど体の動かない男と若くて動ける美しい娘がコンビになって出てくる。「裏窓」のグレース・ケリージェームス・スチュアートや、「スタア誕生」のジュディ・ガーランドジェームス・メイソン、「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘプバーンヒギンズ教授なんてのもそう。もしかして男は、自分が枯れてきたら若い女を育て上げたくなるものなのかもしれない。なんかあんまりいい趣味じゃないけど。

 物語を作るような人間は、“インテリジェンス”を持っている。今は違うのかもしれないけど、大昔はそうだった。もしかして、インテリジェンスを持った男たちは、オッサンの話を聞いてくれて、なおかつそんな枯れ気味のオッサンを好きになっちゃうような若くて美しくて女が好きなのかもしれない。そういう願望を感じなくもないね。だってこれは、人間の普遍性というよりは、オッサンのオーソドキシーに思えるもん。俺もあと四半世紀ぐらい長生きができたら、そんな願望が顔を出してくるのかもしれない。

 「エントラップメント」は、1999年封切りの最近の映画だけど、物語の設定は懐かしいような感じさえする。ショーン・コネリーもキャサリン・ゼタ・ジョーンズもどこかしら品の良さを感じさせるのでクラシカルな設定でも成立している。だいたい大泥棒という言葉が古い。ショーンが住む大泥棒のアジトが古めかしい城だったり、歴史のありそうな博物館で盗みを働いたり、映画以前の物語の体裁をなるべく踏襲しようとしているかのようだ。もっとも、盗みを行なうときは十分にハイテク機器も出てくる。映画にハイテク機器を登場させると、うまくやらないと嘘っぽくなってしまう。ちゃちなSF映画がすぐにギャグっぽく見えてしまうのはそのせいだろう。

 「スター・ウォーズ」や「機動戦士ガンダム」の場合、こうした嘘っぽさを防ぐために圧倒的な量の世界観を用意している。ほかにも、物語の軸がしっかりと古典にのっとっているので、展開を落ち着いて見られる点も重要だ。実体の想像できないものに古典をぶつけることで、物語に落ち着きがでる。SFは基本的にギミック満載なので、この方法が一番うまくいくのかもしれない。

 だからといって「エントラップメント」がSFだ、とは思わない。この映画の場合は、ギミックをなるべく目立たせないようにしてサスペンスの部分を見せたかったのだろう。そのために古典的な設定を用意したように思える。そういう意味じゃ一番したたかなのはこの映画を作った奴らだろう。

 それにしてもなんだってキャサリン・ゼタ・ジョーンズが“ハリウッドで最もセクシーな女優”なのか? スタイルは抜群だけどとっても健康的に見える。“さわやかなエロ”は、セクシーとは違うんじゃないか。それとも俺が思っているセクシーにかたよりがあるのか? 俺にとってセクシーとは、「チャイナドレス」「アオザイ」「女医」「浴衣」だ。で、爽やかなエロは「着物」…………全部コスプレじゃ〜ん!! でもね、実際に一番のセクシーは、実際にはどこにもいないんだ。だって、一番セクシーなのは想像の中じゃないか。アタクシ、変態デスカ?

 なんとなくだけどね。アメリカのいう「セクシー」って日本人には胃にもたれる。やっぱ肉喰ってる奴らは違うね。日本人丸出しハウマッチの俺は、太田胃散が手放せないよ。ま、肉も大好きだけどね。

 

◎ キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
シャンプーのCMに出演していたような……。「マスク・オブ・ゾロ」にも出てた。とってもチャーミングで利発そうな人だ。

◎ ショーン・コネリー
説明不要の俳優。超カッコイイ!!

◎ ネコババ
猫糞と書く。大阪の方じゃ「ババ」はウンコのこと。だからジャイアント馬場は「でっけぇウンコ」ってことか。猫が自分の糞を砂をかけて隠すことからきている言葉のようだ。

◎ 裏窓
A・ヒッチコックの作品。窓から反対側のアパートで起こった殺人事件を目撃してしまった足をケガした男の映画。ハラハラドキドキで、素晴らしい!!

◎ グレース・ケリー
ヒッチの「ダイヤルMを廻せ!」にも出演している。この頃の女優さんは基本的にみんなきれいだ。

◎ ジェームス・スチュアート
「めまい」よりも「裏窓」のこの人が好き。漫画みたいな渋い顔をしている。

◎ スタア誕生
没落していく昔の映画スターと、奥さんである成長著しい女優のミュージカル映画。ジュディ・ガーランドはいい声している。

◎ ジュディ・ガーランド
歌がうまい人。あんまり印象がないんだけど、1939年の「オズの魔法使」にも出てる。ガキの頃から歌がうまかったのね。関係ないけど「小津の魔法使い」は「ありえないんだけどぉ〜」な感じ。

◎ ジェームス・メイソン
キューブリックの「ロリータ」で、少女ロリータにすっかりヤラれてしまうオッサン。

◎ マイ・フェア・レディ
言語学者のヒギンズ教授が友人と賭けをして、教養のかけらもないオードリーをいっぱしのレディ仕立て上げるお話。元はブロードウェイミュージカル。「メリー・ポピンズ」のジュリー・アンドリュースが舞台では主役をやっていた。

◎ オードリー・ヘプバーン
説明不要の女優さん。この人なんかハリウッドっぽくないね。

◎ ヒギンズ教授
レックス・ハリソンという俳優。

◎ スターウォーズ
スクールウォーズじゃないよ。だから和田アッコは出てこない。

◎ 機動戦士ガンダム
もえあがっれ〜もえあがっれ〜♪ 1年戦争の漫画が発売されている。おもしろいよ。

◎ ギミック
からくり、仕掛け。人をびっくりさせるようなもの。

◎ チャイナドレス
いいよね。ニヤニヤしちゃう。
www.chinadress.net/

◎ アオザイ
ベトナムの民族衣装。トラン・アン・ユンの「夏至」には、綺麗な人たちがみんなアオザイを着ている。この監督は「シクロ」と「青いパパイヤの香り」の方がおもしろい。

◎ 女医
どっかにも書いたけど、女医とエンジョイ……ゴメンなさい。

◎ 浴衣
温泉の浴衣はエロい。どっちかというと夏祭りの方が好きだけど。

◎ 着物
きっちりした着物より、普段着っぽい着物を着こなせる人はカッコイイ!! だって綺麗じゃん。それで十分じゃん。

◎ コスプレ
最近はコスプレもしっかり市民権を得たようで……。
やじうまPC Watchより

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